ということで僕のレースは無事終わったわけですが、まだ50分クラス、120分クラスと続きます。
チームが大所帯だったので、今回はそれぞれのクラスへの出場メンバーがいるので応援です。
ヘトヘトだけどみんなで応援。知らない人もマーシャルさんも応援。いい光景。いいチームや。#jncc #wex #朽木 pic.twitter.com/xyA2OLAgdg
— クボリョウスケ@6/21wex朽木 #1101 (@yandaola) June 21, 2020
50分の戦い
50分クラスはコースも比較的簡単で短いコースが用意されます。大坂は無し。なので、アフリカツインとかGSみたいなビッグバイクから、ミニモト(80ccとか50ccとかの小さいモトクロスバイク)、さらにはスクーターで走る猛者もいて、お祭り気分で楽しめます。
我らがチームからも紅一点Mらちゃんが出場、さすが練習してきた人って感じで着々と周回をこなします(着々大事!)。たしか入賞したんじゃないかしら。
120分の戦い
そして一番長く、一番コースも難易度が高くなる120分がスタート。
自粛明けで鬱憤のたまった国際A級ライダーを始め、並み居る強者が出場します。
そしてそこに一人、事情も何も知らずに出場した新チーム構成員、Sぽんくん。レース初出場、本人も人に言われるがまま120分を選択、バイクはセロー225。
120分クラスと言ってもレース自体が「初心者中級者向け」を謳っているので、セローなどで出る人もいるけれど、だいたいそういう人は「トレールでレーサーバイクを抜く」ことに血道を上げる猛者だったりするので、レース前の緊張の面持ちのSぽんくんは狼の群れに放り込まれた子鹿のようです。普段のブラジリアン柔術の猛者のようなSぽんくんはもういない…
下りやらかし界の先輩として「リアブレーキずるずるさせながら、ゆっくり下れば良いからね!」とアドバイスしたほど、こちらにも緊張が伝染…
それぞれのスタート!
こんなとこ走る人たちどうかしてるわ、と急に冷静になったわい。
120minのみんながんばれー!#jncc #wex #朽木 pic.twitter.com/YWGBdVCZap— クボリョウスケ@6/21wex朽木 #1101 (@yandaola) June 21, 2020
やはり90分よりもテンションの高い混乱のスタートに揉まれながら、Sぽんくんのレースもスタート。
そして5分もするとトップで周回する人たちがガンガン帰ってきます。
我らがIA(国際A級)Nくんは10分?15分のハンデで遅れてスタート!2〜3周の周回遅れからNくんの鬼の追走が始まる!激アツ!
いきなり大坂登る速度が違いすぎて爆笑w 上り坂なんてアクセル全開だったらみんな速度一緒じゃないの?とか思ってましたけど、もうね全然違う。一人明らかに違うエンジン音を響かせてごぼう抜きw 遠くから見ててもタイヤがきちんと路面を食ってる(食わせてる)。とんでもない速さで山の向こうに消えて言ったNくん。恐ろしい…
帰ってこないSぽんくん
どうやら120分クラスだけが走る、コース中盤のウッズ(森の中)が混乱しているようで、泥まみれだったり、ハンドガードぶら下げて帰ってくるライダーが多い。あとで聞くと、ウッズの登りがチュルチュル滑って、わずかな登れるラインも根っこやらなんやらで渋滞しまくっていたらしい。結局登れずにリタイアという人もいたみたい。
で、スタート地点で応援のみんな薄々気づいてるんだけど口に出さない。
「Sぽん帰ってこなくない?」と。
もうトップライダーは5週ぐらいしてる気がする。とうとうメンバーK島っちが「久保さん(おれ)みたいに事故ってないか不安になってきました」と口にする。急に不安が増幅するチーム員。
しれっと帰ってきた
Sぽん帰ってきた。
Nくんが別次元の速度でラップを重ねるように、Sぽんくんもやはり別次元の速度(遅い方)で帰ってきた!トコトコセローツーリング(本人は頑張っている!)を楽しんでいるのが見えたときの我々の「ホッ」は感動的ですらあった。それほどに内心では心配していたのだ!
我々の前を駆け抜けていくSぽんくんは、もうヘトヘトなんじゃないかと言う我々の予想とは裏腹に笑顔でカメラに手を振る余裕さえある。みんな思ったね。
「な ん じ ゃ い !」と
それぞれのゴール。
そして長い120分が終了。Nくんハンデをものともせず入賞。次元が違う。コースで練習の時もすごいけど、やっぱレースでの走りは全然別物別人だった。くん付けで呼ぶのとかもう憚られる。呼ぶけど。
Sぽんくんも遅いながらも淡々とラップし、見事完走!疲れてはいるもののさすがグレイシー一族。緊張から解き放たれた喜びに満ちている!すげえ!
上級者も「今回は難しかった」と言うウッズはどうだったのかSぽんくんに聞いて見ると「セローがゆっくりでも登るからごぼう抜きでした」。は?w
結果、チームメンバー11人全員完走!ほぼ怪我もなく(自分は少しアザができたくらい)と言う最高の結果。
レースの楽しみ方を教えてくれた
それにしてもNくんとSぽんくんのそれぞれの激走は最高だった。この「それぞれ」ってのが大事だし、許容されるのがWEXのいいところだと思う。レベルも目標もそれぞれ、でも一つのレースと言うイベントの中でその「それぞれ」が少しづつ共有できて、笑いあえるつうか。
初レース出場の人たちが、ここからもっとレベルの高いレースに出るのもよいし、もっとゆるい方面に向かうのもよいし、違うジャンルも試して見るのもよいと思う。
そう言う一番とっつきやすい(けど少しは練習しないと)レースじゃないかなと。出場台数が多くてもスキー場のレースだとコースの幅も広いからさほど怖くないしね。
また後日自分のレースデビュー編も書きたいなと思うし、そこでも書きますがとにかく下りの練習!リアブレーキの練習!だけして臨めば大丈夫!
この楽しさが「レース出てる人すげえ」とか「レースは怖いから」と思っている人たちに届きますように。