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ケガ防止 これから始めるオフロードガイド

オフロードライダーの保険事情

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前回ケガをしないための記事を書いておきながら、今回はケガ前提の記事です。SIRI-METS-LETS。
最小限ケガをしないための練習と合わせて、保険でいざという時をカバー。大人のたしなみについての記事でございます。

結論:とにかく保険には入っとけ

自分の骨折経験で言いますと、入っていた「生命保険(の傷害特約)」「医療保険」「出場レースのスポーツ保険」が適用されました。
右腕、橈骨(手首の親指側の太いやつ)を骨折、3ヶ月ギプスで治療費はざっくり12〜3万だったと思。

それに対して保険から下りた補償が

医療保険(10万)+スポーツ保険(5万)+たまたま入っていたクレカのおまけ保険(2万)=17万ぐらいだったかと。

5万ぐらいプラス。いぇい☆

いぇい☆じゃない。全然じゃない。自分の場合はパソコン仕事だからかろうじて、手術翌日から仕事もできたけれど、それでも周りのスタッフには大きな迷惑をかけた(=つまり生産性落ちる)。車も運転できないから、タクシー移動も増える。飯も作れないから外食、宅配も増える。ストレスから酒量が増える。眠れないのでDMMでエッチな動画に課金する(右手骨折のくせに)などという負のスパイラルに陥り、何かと金がいるんすよ。
結局最終的に収支はトントンが良いとこじゃないですかね。

そして何より5万プラスぐらいで骨折後の不便とストレスと、家族からの圧はどう考えても釣り合わない…。

そもそもオフロードバイクで保険は下りるのか

下ります。

レースでも林道ツーリングでも、つまりナンバーなしでもありでも。
オフロードバイクみたいな、危なっかしいスポーツ、しかもレース用のバイクで勝手に自爆して、ほんとに下りるの??と心配してました。

でも例えばスポーツ保険ではオフロードバイク(含めモータースポーツ)は「危険なスポーツ」とはされていないんです。
ちな「危険なスポーツ」とされているものにはスカイダイビングとかアメフトとかが含まれてます。スポーツ保険の中の人のオフロード偏愛が感じられますね。

ナンバーありバイク+公道+レースじゃないケースで事故った場合は自動車保険も使えます。つまりセローで林道走っててコケて骨折したら、契約内容にもよりますが、ケガの補償+仕事の休業補償がもらえます。
でも気をつけて。その林道、本当に公道ですか?実は誰かの私有地だったりしませんか…?そういうところでやらかすと、保険出ない、レッカー代・引き上げ代も出ない、下手すると救急隊員も入ってこれない…なんてこともありますからね。

保険の種類

医療保険・傷害保険

一番お世話になるやーつ。
ケガの種類や部位で(チャリーン)、通院で(チャリーン)、手術で(チャリーン)、入院で(チャリーン)、後遺症負っても(チャリーン)です。
バイクで骨折するとスキーとかと違って、重症率が高いので治療費・手術費がかさみます。未加入マンは早く入っとけ。
いわゆる掛け捨て(生命保険のように必ず戻ってくるものではない)の保険。年齢が行けば行くほど毎月支払う保険料が高い。早く入っとけ。

自動車(バイク)保険

基本的には公道+ナンバーあり限定。バイクの車両保険に入っていれば車両の破損分も一定額補償。
気を付けたいのは林道走っててこけてケガしたとき、実はその林道が私有地だった…なんてことよくあるそうですよ。気を付けてくださいね。

最近は車の自動車保険に入っている人向けの特約として、傷害特約なんつうのもありますね。車乗っていないときの怪我でも保険金出しますよ、みたいなやつ。最近自分も入りましたが年間で5000円ぐらいアップした。1年あれば捻挫の一回するでしょということで加入しました。

スポーツ安全保険

レース運営者や、コース走行時に加入するスポーツ安全保険。公的な制度なので保険料も安い。
例えば中部関西地方の主要コース(MXFトヨタ、いなべMSL、スラムパーク、WMS下市、生駒RPなど)はどこかでスポーツ保険(3000円)に入ると、その1年はどのコースでも同じ保険が使えるのでお得。

イベントごとの当日保険だと大体500円ぐらい。それで5万とかちゃんと入るから助かる。

申請時にはレース運営者や、コースの管理者に申請書に押印してもらう必要があったりするので、ひと手間必要。

特定傷害特約

そして最後にこれ。1ポキ10万!と呼ばれるやーつ。どんな小さな骨折でも一律10万補償されるのです。通常の補償とは別で10万(チャリーン)です。なんつうオフロードライダー向け。
ただこれは、特約ですから、対応する保険会社の、医療保険にくっつけるオプションなのです。自分が入っているAXA生命の医療保険には適用できなかった。

保険金請求の仕方

ケガをしたら保険金請求だ!
基本的には診断書、公道の場合は警察に届けて「交通事故証明書」をもらっておけば大丈夫。

保険会社所定の診断書

加入している保険の数だけ診断書がいる。
つうか診断書って出してもらうのに一通5000円ぐらいするんすよ。でもご安心ください。僕はA社所定の診断書を一通お医者さんに書いてもらって、そのコピーで別の保険会社へ申請できた。
保険会社さんがコピーで良いよと言ってくれたので、だいたいどこの保険会社も間違いないと思う。

診断書には入院日数、通院期間などが書かれているので、ケガ直後に診断書をもらうと完治後にももう一度もらってもう一度保険申請をしなければならない。
完治後に診断書をもらって申請したほうが楽。ただし保険料支払われるのがだいぶ後になる…。

まとめ:金で解決出来ることは多い

オフロードの先輩誰もが「保険は入っとけ」と口を揃えます。自分がケガをしたときに本当にそう思うようになりました。
毎月保険料をそれなりに払っていて、平常時は「ムダだなー」とか思っていたけど、やっぱケガしたときの直接的な補償もそうだし、精神的な安心感も大きい。

仕事への責任

正直これはどうにもなんない。大きい会社だったらケガの影響がない様な部署に配転があるかもしれないけど、小さい会社だったり自営だとかなりまずい。周りの人に迷惑はぜったいかかる。「迷惑」というメンタル部分については各自よく考えておく様に。

収入が減るという部分は、保険でなんとかするという考え方になるとおもう。

家族への責任

これも実は大きい気がします。言うてもリスキーなスポーツ。自己責任といえど、家族への負担は最小限にしたい。せめて保険入っておくことで家族にいくらか不安材料を取り除いておきたいじゃないですかー。
自分が動けなくなったときこそ、金で解決出来ることは金で解決した方が良い。

若くて金が無いライダーには「は?保険いらないっしょ。ケガしてもヨユー」と思う方も多いと思う。自分もそうだったかも知れん。でもケガはどんな上手い人でもするときゃする。ほんっとに保険だけは入っとけ!

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