いよいよレース当日。アガる気持ちのレース前と、どうでもよくなった虚無のレース中、また楽しかったレース後のお話です。
わしのレースはどうだったのか?
結論から言うとひどかったw 90Dクラスの50何人か中の40何位。
もはや「順位じゃないし!楽しみに来ただけだし!完走が一番のダイヤモンドだし!」とか全然通用しない。レースの内容もひどかったですw
当日は梅雨時期に似合わないまさかのベストコンディション。気持ち良さそうで走り出したくて早朝からウズウズ…
こちら現場です。
まさかのベスコンです。#jncc #wex #朽木 pic.twitter.com/YrC0RwTsCx— クボリョウスケ@6/21wex朽木 #1101 (@yandaola) June 20, 2020
いきなりのスッテンコロリン
レース最序盤の通称「大坂」の登りで巻き込まれて転倒。「巻き込まれて」(ここ重要です)転倒。そこからあたしの地獄は始まった。
自分のYZはみんなの新しいYZ FXと違って、セル(スイッチでキュルキュル言ってエンジンかかるあれな)が付いてない、キックオンリー。
最初の「巻き込まれ」転倒も自分がそこまで読めなかったのが一番なんだけど、そこでエンジン再始動すべくキックをした時点で「あれれれれ?エンジンかかりづらくない」ってのは感じてた。カンジタ発症。
ほぼ最後尾から追い上げとなったなーと覚悟しつつ、全力で追い上げ。追い上がんないけど。「1週目は様子を見よう、先は長い」と思っていたのにいきなりのプラン変更。もうこの時点でドッタンバッタンてんやわんやw
ウッズで迷う(自分に)
山頂付近で森の中に入る。と言っても他のレースに比べるとかなりわずかな距離の林間。自分なりに急いで走る自分に試練が訪れる…
水たまりを突っ切りながら林間に入るものの目の前のルートにはぶっ倒れている85のバイク。ちいさなキッズがバイクの横で立ちすくんでいる。
こちらも先を急いでいるので倒れているバイクの脇を走って突破。ホッ。…ホッ…?
通り過ぎた後に、「暗い自己葛藤」モードが訪れる…
「楽しみにしていたのに、1週目からどうにもならんキッズの将来」
「スタートからいっちばん遠い山頂付近のウッズで、どもならん子供の絶望」
「もうバイク楽しくない…と言う坊ちゃんのダダ下がりテンションメーター」
「また一人消えゆくオフロード乗り」…以下略
ということで自分のバイクをそっと寝かせて、キッズの元へ。キッズのバイクは根っこにフレームがひっかかってる。結構難儀して引き起こし。
颯爽と「じゃ!」と去るオレ。いい感じ。スポーツマンシップ。騎士道精神。モテ男。
しかし
自分のバイクのエンジンがかからん。ヌタヌタのウッズの中でキックが滑る。かからん。キック。かからん。きっくかからんきっkかかrんきっkかかからあらんからかr…
…
…
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もうスタートから20分以上経っている。すでにトップから3周回以上遅れ…。汗びっちょになってキックをすること20分。ようやくようやく再始動。途中何度心が折れたことか…
正直右足の体力はもう限界。すでに2回ほど攣っている。ウケる。
それでもようやくかかったエンジン音の嬉しさに、謎の雄叫びをあげながら走り出す。思い出すと気持ち悪い謎のハイテンション!おらあああああああとか言ってた。
なんでこうなるのかわしの人生
キックしに来た人
以降2回ほどエンストを起こし、その都度なかなかかからないエンジンを蹴りまくって蹴りまくって時間だけが過ぎていく。何しにきたねん。
右足は太ももも、付け根も、スネも何度も攣っている。それ以外は元気なだけに辛い。
それでもどうにかこうにか90分経過。完走とは言わないでおこう。ただ90分経過しただけやw
結果は下から数えて10番ぐらい。ラップタイムはそこそこ良い周回もあったので、それをいかに続けるか?がエンデューロのポイントですね。
昨日の朽木、とにかくエンジン止めちゃうと再始動できなくて、一周目20分もキックしまくっていきなり活動限界待ったなしのスタートでした。
満足に周回出来たのはわずかだけど、それでも練習してきてよかった!下りももう怖くない✌#jncc #wex #朽木 pic.twitter.com/SNflJ1DOwT— クボリョウスケ@6/21wex朽木 #1101 (@yandaola) June 22, 2020
みんな頑張っていた
無事90dゴール!90分中半分くらいキックしてました…
今、ブーツのバックル開ける力がありません。現場からでした。 pic.twitter.com/At5kA1fo8E— クボリョウスケ@6/21wex朽木 #1101 (@yandaola) June 21, 2020
パドックに戻ってきてブーツが脱げない。指に力が入らんのや。でも90分生き延びた謎の達成感。何を達成したのか?知らんけど。
ただただセルが欲しい人生でした…
チームのリーダーはさすがの成績。台頭する若手、逆バンクで谷底に落ちてもがんばったフリーザ様、下り坂でフロントブレーキ効かなくなるという恐怖体験をした者、大坂を登れずに出場を悔いる者。悲喜こもごものチーム員たち。
みんながんばったのお!という連帯感がグッと強まるこの感じ。いいね!
そしてこれから初レースが波乱の120分クラス!セローでグレイーシー一族が激走!?の巻へ続きます。むしろここからが本編。レース編まだまだ続きおます。